Jアラートの仕組み

10月4日、政府は弾道ミサイルからの避難をJアラートを使って呼びかけました。Jアラートとは、全国瞬時警報システムといって、国が時間的余裕がない有事に、住民に情報を届けるために使われるシステムです。
今回は北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、4日午前7時27分と29分に北海道、青森県、東京都の島嶼部に国民保護情報が相次いで伝達されました。Jアラートは、ミサイルが日本の領土や領海に落下する可能性がある場合や、通過する場合などに使われます。
総務省消防庁のJアラート送信システムを使い、主に携帯電話会社と市町村の受信機に情報が伝わります。携帯電話会社は、対象エリアの携帯電話やスマートフォンに緊急速報メールなどを流します。市町村では、防災行政無線などが自動的に起動します。サイレンが鳴って、スピーカーから避難してくださいなどと放送が流れることになります。
2007年に運用が始まってから、ミサイル発射を受けてJアラートが使われるのは5回目で、今回は2017年9月以来です。Jアラートは、緊急地震速報や津波警報の伝達にも使われています。

(2022年10月5日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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