1日あたりの飲酒量

 厚生労働省研究班の調査によれば、飲酒をする65歳以上の男性の2人に1人、女性の4人に1人が、適正とされる1日あたり日本酒1合以上のアルコールを摂取していることがわかりました。高血圧や脳卒中を経験した高齢者は、適正量以上のアルコールを摂取していることが多くなっています。厚生労働省は、120g程度のアルコール摂取を節度ある適度な飲酒としています。この量は、ビール中瓶1本(500ml)、日本酒1合(180ml)、缶チューハイ1本半(350 ml)、ワイン2杯弱(120ml)に相当する量です。
 飲酒する高齢者においては、男性56%、女性25%が、適正量以上の酒を飲んでいます。高血圧の人、脳卒中、心筋梗塞などを経験した人では、31%が週1日以上酒を飲み、半数が適正量以上飲酒しています。認知症患者では、週1日以上が12%、適正量以上は34%に上っています。飲酒は高血圧や認知症の症状を悪化させ、飲み過ぎて酔えば、転倒・骨折から寝たきりになる恐れも増加します。

(2017年10月29日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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