1法人複数大学制

1法人複数大学制は、アンブレラ方式とも呼ばれます。現状では国立大学は1つの国立大学しか運営できませんが、大学の再編・統合を促す目的で中央教育審議会が答申しています。18歳人口の減少を受けて規模を適正化したり、大学同士の協力で教育研究の質を向上したりするのが目的です。名古屋大学と岐阜大学など、4組9大学がこの方式による統合を目指すことを表明しています。
新国立大学法人の長は、法人経営の責任者として人材や資源、予算を掌握、複数大学の教員や施設を効果的に活用するためにリーダーシップを発揮します。一方、学長は法人全体の経営方針に従いつつ、各大学の教育研究の実施体制、カリキュラムの編成などで一定の権限や裁量を持ちます。法人の長は法人内の選考会議で候補者を選び、文部科学大臣が任命します。学長は法人が決めた方法によって選考するなどした人物を、法人の長が任命します。法人の長と学長を兼務することもできます。

(2018年12月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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