4歳以下コロナワクチンの開始

4歳以下の乳幼児用のコロナワクチンが薬事承認されました。1回あたりの有効成分の量は3㎍で、12歳以上用の10分の1量です。3回の接種が必要となり、1~2回目は3週間、2~3回目は8週間空けてうちます。
生後6カ月~4歳でワクチンをうった人は、偽薬をうった人と比べ、約73%の発症予防効果があったとされています。3回接種で国内で流行するオミクロン株にも効果があったと報告されています。臨床試験では、生後6~23カ月で、3回目接種後の38度以上の発熱が6.8%、食欲減退が20.2%にみられます。他の年代と同じく、副反応として、強いアレルギー反応のアナフィラキシーやごくまれに心筋炎や心膜炎が起こりうるとされています。
オミクロン株に対応したワクチンは現時点ではありません。ファイザー社が5~11歳用で承認申請中です。厚生労働省によると、2020年9月~今年9月の20歳未満の感染者は500万人以上で、このうち9割以上がオミクロン株の流行以降です。持病がなくても重症化する例も報告されていて、接種メリットは大きいとされています。

(2022年10月25日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。