睡眠時無呼吸症候群

 10秒以上呼吸が止まる無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上あることを、睡眠時無呼吸症候群といいます。睡眠時無呼吸症候群は国内に200万~300万人いるとみられ、糖尿病、認知症のリスクが高まるほか、昼間の眠気が事故の原因になるケ-スもあります。
 睡眠時無呼吸症候群で呼吸が止まった時に、血圧が160以上まで上昇する人が3割にのぼります。その際、脳卒中や心筋梗塞、突然死を引き起こす可能性があると考えられています。睡眠時無呼吸症候群の男女約1千人(3080代)の睡眠中の血圧を測ったところ、約3割の人で血圧が160以上になり、呼吸は1回につき約2分間止まっていたことが明らかになりました。呼吸が長く止まっている人や高齢者ほど、血圧が上昇しやすいとされています。昼夜や夜間の平均血圧でみれば正常でも、無呼吸時に血圧が急上昇している人もいたとされています。

(2015年8月5日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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