卒者就職率の上昇

 今春に大学を卒業した学生約564千人のうち、72.6%にあたる約409千人が就職したことが、文部科学省の調査で明らかになりました。リ-マン・ショック前の2008年の69.4%を上回り、1994年の70.5%以来21年ぶりに70%を超えました。景気回復と雇用環境の改善で、就職を選択する学生が増えていることが要因と思われます。
 大学院などへの進学者は同2千人余り減の約69千人(全体の12.2%)で、過去10年で最低でした。進学も就職もしなかった人は約58千人(同10.3%)で、前年を大きく下回っています。うち進学も就職も準備していないニートとみられる人も、前年を大幅に下回り約24千人でしたが、明確な進路を描けずに、卒業する学生が一定数いることも事実です。早めに将来設計の意識づけをさせるようにすることも大切です。

(2015年8月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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