再婚の禁止期間

 今の民法733条は、女性は離婚後6カ月間は再婚できないと定めています。これも明治民法から続いています。生まれてくる子どもの父親は誰なのか争いを防ぐために、産む側の女性に再婚の禁止期間を定めました。しかし、DNA鑑定で親子関係が分かる現在では、時代遅れとの指摘があります。
 6カ月間というのは、もともと見た目で妊娠が分かるようになる期間が根拠とされています。1996年に民法改正案には、100日に短縮する案が盛り込まれました。2014年の離婚は約22万件で、結婚したカップルの3分の1が離婚しています。夫婦双方か片方が再婚というカップルは、結婚の4組に1組にのぼります。再婚禁止期間は、新しい家族を築くうえでの障害になるとの指摘もあります。

(2015年11月25日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

 

 

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