AI病院の実現

人工知能(AI)を積極的に利用するAI病院の実現に向けて、産官学が連携して2022年度末までに10前後のAI病院をつくるとしています。AI病院においては、診察時のやりとりなどからAIがカルテを自動入力するため、医師は診察に専念でき、十分な説明時間をとれるようになり、患者の満足度の向上につながります。磁気共鳴画像装置(MRI)や内視鏡による画像を分析できるAIを利用します。AIを利用することにより、血液検査などの解析やDNAなどの分析を行い、最適な治療法を示します。
AI病院では、医師や看護師の負担が減り、重要な診断や説明、手術などに集中でき、人手不足対策になります。がんの見落とし防止などの効果も期待できます。AIは支援役で、診断は医師がすることに変わりありません。AIの制度を高めるためのデータ収集にも取り組みます。最適な治療が進めば、無駄な投薬などが減る利点もあり、年間数千億円の医療費削減につながることも期待できます。

(2018年8月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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