女性の冷え

 冷え症とは、普通の人は寒さを感じないような温度の中でも、手足や下半身などの体の一部、または全身が冷えて辛いと感じることをいいます。女性のだいたい半分が冷えを自覚しています。一方、男性の冷え症は10人に1人程度であり、女性に圧倒的に多い症状と言えます。冷え症は、体が十分な熱を作れないことと、その熱をすみずみまで運べないことで起こります。
 ダイエットなどで取り入れるエネルギーが少ないと作り出す熱量も少なくなってしまいます。また、多くの熱量を筋肉で作り出していますから、男性に比べて1割ほど筋肉量が少ない女性は、熱を生み出す能力も低くなります。血液の流れは、自律神経がコントロールしていますから、自律神経のバランスが乱れると、血の巡りが悪くなり冷えにつながります。適度な運動、ぬるめのお風呂にゆっくり入ることが予防につながります。体を温める食材、ごぼう、黒ゴマ、生姜、山芋などを積極的にとることも大切です。

(2017年10月30日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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