iPS細胞によるパーキンソン病治療

 京都大学iPS細胞研究所は、様々な細胞に育つiPS細胞で難病のパーキンソン病を治療する医師主導の臨床実験(治験)を開始します。健康な人からあらかじめ作ったiPS細胞を患者に移植します。iPS細胞から神経伝達物資を出す神経のもととなる細胞を数百万個作り、患者の脳に注射します。備蓄しておいた他人のiPS細胞を使えば、治療期間は6週間、費用は数百万円にできます。
 iPS細胞を患者自身から作るよりも治療にかかる費用と期間が10分の1になる見通しです。パーキンソン病は、手足が震えたり運動能力が下がったりします。脳の神経細胞が減って神経伝達物質が不足するのが原因です。主に50歳以上で発症し、国内に約16万人の患者がいます。

(2017年2月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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