待機児童問題―Ⅲ

保活
 保育園に入れない待機児童の問題が広がるとともに、保活は激しさを増してきています。国の基準を満たし、自治体の補助がある認可保育園に人気が集中しています。多く自治体では11月から12月までに入園申込みを受け付けるため、その前から保活は本格化します。申し込みが定員を上回ると、自治体が優先順位をつけます。それには保育指数が関係しています。
 保護者の就労状況などによる基準指数に、兄姉が希望する園に入っているといった事情に応じた調整指数が加点されます。合計点が高い人から希望の園へと振り分けられます。同点なら自治体に住んでいる期間の長さなどが考慮されこともあります。認可園に入れない子どもの受け皿として、認可外保育園への競争も激しくなっています。認可外保育園の場合、自治体は窓口にならず、園と直接契約をすることになります。

(2017年11月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。