O157食中毒

 国立感染症研究所によれば、13日までの1週間で腸管出血性大腸菌感染症の報告件数は、全国で228件に達しています。7月下旬ごろから週200件のペースが続いています。2015年や2016年の倍ほどのペースです。特に東日本での患者が目立っています。東日本では梅雨が明けても例年より晴れの日が少なく、湿度が高く、暑い日が続いたことが原因と考えられます。
 腸管出血性大腸菌は、初夏から初秋にかけて増殖します。感染すると、激しい腹痛や下痢などの症状がでます。加熱処理が十分でない食肉で感染することが多いのですが、サラダや蕎麦、白菜漬けからの感染例もあります。高温多湿の環境下で増えるため、冷凍や冷蔵が必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫などに入れることが必要になります。75度で1分以上加熱すると死滅することから、生の肉や魚を切った包丁やまな板は、洗った後に熱湯をかけることも大切です。

(2017年8月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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