SDGs(Sustainable Development Goals)とは

 地球環境や経済活動、人々の暮らしなどを持続可能とするために、すべての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画のことをいいます。2015年の国連総会で全会一致で採択されました。SDGs17分野の目標を達成することにより、地球を持続可能で強靭なものに変革することを目指します。働き方や消費のあり方、格差の是正、教育の質の確保、海や森の保護など、先進国が直面する課題が並んでいます。極度な貧因と飢餓の撲滅、妊産婦の安全など、従来の開発協力の目標も引き継いでいます。
 包摂性を重視し、誰も置き去りにしないことを共通理念に掲げています。各国の所得下位40%の人々に、国内平均より高い所得の伸びを実現といった具体的な目標は、169項目に及んでいます。グローバル化した世界では、途上国への開発支援だけでは問題が解決しないとの認識から、先進国が国内で取り組む課題を新たに盛り込んでいます。
 地球を維持していくための17の目標から、私たちの日常生活にもつながる地球規模の課題を解決するために必要な行動を考えるという手法です。全く異なる問題と考えていたことが、実に相互に関連しあっています。日常生活の中にも、SDGsにつながる動きはたくさんあります。SDGsの目標を達成することが、政治や経済、生活のありようを変えていく糸口になります。

(2017年1月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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