SOGIハラの労災認定

SOGIとは、性的指向であるSexual Orientation(セクシュアル・オリエンテーション)と、性自認であるGender Identity(ジェンダー・アイデンティティー)の頭文字を取った言葉です。LGBTなどと呼ばれる性的少数者であるかどうかに関係なく、すべての人が持つ性別や性的指向に関わる概念を指しています。
性別変更した看護助手が精神障害を発症したのは、職場で性的指向や性自認について侮辱を受けたためだとして、労働基準監督署が労災認定しました。
労災認定をめぐる調査書などによると、看護助手は男性として生まれましたが、幼い頃から性自認は女性でした。性同一性障害特例法に基づき、2004年に性別を女性に変更し、2013年から大阪府の病院で働いていました。看護助手が精神障害を発症する前の概ね半年間に、職場の病院で男性のような名前で呼ばれていたなどと認定しています。こうした言動は、性的指向・性自認に関する侮辱的な言動でパワハラにあたるとしました。

(2021年9月12日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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