日本経済新聞と一橋大学イノベーション研究センターは、世界の主要企業の「イノベーション力」ランキングをまとめています。意思決定の素早さなど革新を生み出す組織力、技術開発の力を示す価値創出力、イノベーションの種を育てる潜在力の3つを指標にしています。首位のFacebookやAmazonなど米IT企業が上位を独占しています。日本はトヨタ自動車の11位が最高で、楽天とソニーが30位台でした。意思決定や収益力などで日本勢は見劣りしています。
Facebook、Amazon、アルファベット(Google)、Appleの米国勢が4位までを占めています。4社の頭文字を取った「GAFA」は、時価総額や営業利益、研究開発投資、設備投資がいずれも5年前より急伸しています。潜在力に寄与する研究開発投資や設備投資を大幅に増やしています。成長が資金力を高め、それを将来への投資に充てて事業拡大につなげる好循環を生んでいます。
(2018年12月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)