日本医科大学の竹下俊行教授らが編集された「不育症」が、メディカルレビュー社より上梓されました。不育症学は、半世紀ほど前に提唱された産婦人科領域でも新しい学問体系であります。この30年余りで長足の進歩を遂げ、内科学、外科学、精神医学など多くの医学の領域が関与する学際的な領域として発展してきています。国もようやく不育症診療の重要性を認識するようになり、不妊症同様、支援体制を充実させようとしています。
本書は、現在の不育症学の科学的エビデンスがインテグレートされており、明日からの不育症診療に役立つ書となっています。
(吉村 やすのり)