「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査」指針について

日本産科婦人科学会においては、各学会からの委員、法学、倫理の専門家、有識者からの意見聴取を行うとともに、公開シンポジウムにより広く一般からの意見聴取も行いました。

平成25年3月9、日本医師会、日本医学会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会および日本人類遺伝学会は共同で指針を確定しました。

要旨は以下のとおりです。

1.        認定・登録された施設において、臨床研究として慎重に実施されるべきである。

2.        本検査を実施する施設の認定・登録は、日本医学会臨床部会運営委員会の下に設置する「母体血を用いた出生前遺伝学的検査」施設認定・登録部会で行う。

3.        十分な遺伝カウンセリング体制の整備が必要であり、わが国における遺伝カウンセリング体制のより一層の普及と充実のために努力する。

4.        学術団体、医学研究機関、医療機関、臨床検査会社、マスメディアなどにも本指針の考え方を尊重するようによびかける。

本指針はパブリックコメントも取り入れられ、実施に際しての指針として意義のあるものと思われる。クライエントにとっては認定施設が限られ不便であると思われるが、本検査がもつ意味を十分に理解した上で実施することが望まれる。

(吉村やすのり)

 

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