国は、生活や持病をよく知るかかりつけ医にまずかかり、必要な時に専門病院につなぐ体制を目指しています。在宅医療の提供や24時間体制など、かかりつけ医に求められる一定の水準を満たした診療所を受診すると、従来の初診料に上乗せされます。上乗せ額は8,000円で、初診料は3割増の3,680円になります。患者の窓口負担は3割負担の場合、240円増えて1,104円です。
日本ではどの医療機関を受診するかは患者の自由です。軽症でも大病院を受診したいと考える人が多いので、専門的な治療が求められる勤務医の負担が重くなると指摘されています。機能強化加算は、かかりつけ医に求められる機能をもつ診療所を評価し、増やすのが狙いです。全体の診療所の1割にあたる約1万2,000か所が、加算をとっています。
(2019年11月21日 読売新聞)
(吉村 やすのり)