がん患者の妊孕性温存

血液のがんの患者らを支援するNPO法人である全国骨髄バンク推進連絡協議会が、若年がん患者が治療前に卵子や精子を凍結保存することを費用面で支援するため、インターネット上での寄付募集を始めました。保険がきかない凍結保存は若いがん患者には負担が大きく、自治体の間でも助成の動きが広がっています。
卵子凍結の場合、初期費用に15万~45万円、保存に年間5万円程度の費用がかかります。自治体も支援に乗り出しています。静岡県は4月、妊孕性温存をする女性に最高40万円、男性に同2万円を助成する事業を開始します。これまで、滋賀、京都、埼玉、広島、岐阜の各府県も助成をしており、三重県も6月にも始めることになっています。

(2019年4月5日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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