がん治療と仕事の両立―Ⅰ

部位別のがん患者数
生涯のうちに2人に1人はがんに罹ります。厚生労働省によると、国内では2016年に新たにがんと診断された患者は延べ約99万5千人にも上ります。男性では、胃、前立腺、大腸。女性では、乳房、大腸、胃が罹患率上位を占めています。日本人全体としては、大腸がんが胃がんを抜き1位となっています。

医療技術の進歩などにより生存率は上昇傾向が続いています。約250の全国の主な施設で、2008~2009年にがんと診断された人の5年生存率は65.8%でした。2016年の調査によれば、仕事をしながら通院するがん患者は36.5万人にも達しています。長く付き合う病になることで、治療と仕事の両立への取り組みの重要さが増しています。

(2019年2月4日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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