がん遺伝子検査の有用性

 国立がん研究センターと慶應義塾大学の研究チームは、がん細胞の遺伝子変異を調べるがんパネル検査の有用性について検討しています。がん遺伝子パネル検査は、患者の組織などに含まれるがんに関連する100種類以上の遺伝子を調べます。治療薬を選ぶのに役立つため、2019年から保険診療として実施しています。

 5万4,000人分のデータを解析した結果、治療目的となる遺伝子異常が72.7%で見つかり、治療を受けた患者では生存期間の延長が確認されています。しかし実際に検査結果に基づく治療につながった患者は8%に過ぎませんでした。がん種別では、甲状腺がんでは34.8%、非小細胞肺がんで20.3%でしたが、膵がんや肝臓がんでは1%台でした。

 がんパネル検査の有用性は今後も広がると思われます。治療につながる割合などが、がんの種類によって差があるということを踏まえる必要があります。

(Nature medicine 2026.1.6)
(吉村 やすのり)

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