国立がん研究センターなどの研究成果によれば、2004年からの4年間でがんと診断された約7万人の10年生存率は56.3%であり、1年前の前回調査よりも0.8ポイント上昇しています。早期の大腸がん、乳がんなどの生存率は9割を超していました。早期に発見するほど生存率は高い傾向があり、定期的な検診受診が重要であるとしています。
部位別でみると、前立腺が95.7%で最も高く、甲状腺84.3%、乳房83.9%、子宮体部80.0%と続いています。大腸66.3%、胃64.2%、肺31.0%、肝臓14.6%でした。低いのは、胆のう胆道がん16.2%、肝臓がん14.6%、膵臓がん5.4%でした。
(2019年4月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)