これまで、がん治療の目安は5年とされてきました。国立がんセンターのデータによれば、5年生存率は年次推移をみると、がん治療法などの進化によって、全体として治療成績が上がってきており、97年にはすべてのがんで62%でしたが、2007年には69%に上昇しています。
部位別で好成績なのは前立腺がんで、97年には約71%でしたが、2007年にはほぼ100%になっています。ただ、胃や子宮のがんの5年生存率の伸びは良くありません。胃がんは手術治療がほぼ確立され、早期発見もある程度されている半面、進行するとなかなか治せない状況が続いています。最近は抗がん剤による治療も進化しているため、今後はもう少し数値が上がることが期待されます。
(2016年2月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
アーカイブ
カテゴリー
カレンダー