はしかワクチンの未接種

国連児童基金(ユニセフ)は、2010~2017年にはしかの1回目の予防接種を受けなかった子どもは、世界で推定1億6,900万人、年平均2,110万人に上るとの報告書を発表しています。この期間に1回目の接種を受けなかった子どもの人数は、高所得国では米国が259万3千人と最多で、日本は6番目に多い37万4千人でした。はしかの感染拡大を予防するには、富裕国も貧困国も同様に、全ての子どもにワクチンを接種する必要があります。
はしかは、今年1~3月に前年同期比で4倍近い11万人超の感染が、世界で確認されています。2017年にはしかで死亡した人は、前年比22%増の推定11万人で、多くが子どもでした。はしか予防には、2回のワクチン接種が必要です。世界で2017年に接種を受けたのは、1回目が85%、2回目が67%です。高所得国では1回目が94%、2回目が91%でした。集団免疫を達成するためには、予防接種率95%の水準が必要です。

(2019年4月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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