新型コロナウイルス禍で、日本の人口減少が加速しています。総務省がまとめた2020年の減少数は、概算で42万人であり、過去最大だった2019年の32万9千人を上回っています。少子高齢化による自然減少を補ってきた外国人の入国が、7月までの前年同期比で6割も減少しています。2021年初めの外国人を合わせた日本の総人口は、概算で1億2,557万人。1年間で42万人減り、12年連続のマイナスとなっています。
2020年7月末までの7カ月間で、出生数から死亡数を引いた自然減は、29万4千人と前年同期並みの落ち込みでした。入国者から出国者を引いた人数は、11万5千人と前年同期の20万4千人から4割減り、総人口の急激な減少につながりました。新型コロナの感染拡大を防ぐ入国制限などにより、外国人入国者が187万5千人から73万5千人に減ったことが響いています。
(2021年2月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)