わが国の社会保障を取りまく環境―Ⅴ

社会保障給付費の負担の形

 社会保障給付費の総額は約140兆円です。そのうち年金、医療、介護で8割を占めています。

 公的年金は自営業者らの1号、会社員や公務員らの2号、2号に扶養されている配偶者が加入する3号があります。働き方に応じて保険料、将来の年金額も変わります。総額約54兆円のうち、約12兆円を国が負担しています。

 公的医療保険でカバーされていない自由診療や健康診断などの費用を除いた国民医療費の財源は、保険料(事業主負担を含む)が23.4兆円、患者の自己負担が5.4兆円、国の負担が11.8兆円、地方負担が5.9兆円です。

 介護保険の総費用は2024年度予算ベースで14.2兆円です。うち1.0兆円は利用者の自己負担(1~3割)で、残り13.2兆円を国・自治体の負担と保険料で折半しています。

(2025年7月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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