日米中韓の国際調査の結果によれば、生成AI(人工知能)が進化するなか、日本の高校生は自分で使う経験が他の国より少ないことが分かりました。
日本は、生成AIを利用して文章や音楽、絵画などを作ることについて、よくする、時々するとした高校生が18%で最下位でした。最も高かった韓国の42%と大きな差がみられています。学校の宿題に生成AIを利用するも20%で最下位でした。プログラミングについて学校で学んでいるとしたのは57%で最も高い一方、自分でプログラミングを行う経験があるとしたのは14%で最低でした。
総務省の調査によれば、生成AIの個人利用率は日本は9%で、中国の56%や米国の46%より低率です。米マイクロソフトなどによる調査でも、生成AIを仕事で活用するナレッジワーカーの割合は日本が最も低率でした。学校がデジタル教育を推進しつつ、筆記や紙媒体での学びを重視していることも背景にあります。

(2025年7月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)