インフルエンザの大流行

最近の全国約5千カ所の定点医療機関から報告された患者数は、1カ所あたり54.33人にも達しています。3週続けて、1999年に調査を始めてからの最多を更新しています。昨年9月からの累積患者数は、約1,400万人と推計されています。近年、国内で流行するウイルスは、A香港型、2009年に新型として流行したA型のH1N1、B型の3種類があります。例年はまずA型の患者が増えます。しかし、今季はB型がいつもより早く昨年12月頃から増え、A型と同時に流行し、患者数を押し上げています。
外出後の手洗いに加えて適度な湿度を保ち、人ごみを避けることが大切です。ウイルスは咳やくしゃみのしぶきから感染するので、症状がある場合はマスクを着用すべきです。子どもや高齢者、持病がある人は、重症化しやすいので特に注意が必要です。新しい治療薬「ゾフルーザ」が開発されています。今処方されているタミフルは1日2回、5日間飲み続けますが、1回飲むだけでよくて使いやすく、他人にウイルスを感染させるリスクを減らせるとされています。

 

(2018年2月16日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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