インフルエンザの接種条件

新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、生後6カ月~小学2年生の子どもへのインフルワクチン優先接種の呼びかけが始まりました。13歳未満の子どもには2回接種が必要ですが、WHOや米疾病対策センター(CDC)は、「9歳以上は1回でいい」としています。昔は、ワクチンの副反応で熱を出す頻度が高かったことが背景にあります。そのため1回に接種する量を少なく設定し、効果を保つために年2回接種となったという経緯があります。海外では日本のように2回接種する国の事例はありません。
コロナとインフルエンザは、初期の症状ではほとんど見分けがつきません。厚生労働省は、インフルの感染者を減らすことで医療現場の混乱を避けたいと、今シーズンのワクチンの供給見込み量を約3,178万本と、過去最大規模にしています。それでもワクチンが足りなくなるのではないかと心配されています。インフルのワクチン不足が起きた場合、WHOやCDCの例を参考に、接種回数を減らし、より多くの子どもがワクチン接種を受けられるような対応も必要となります。

(2020年10月28日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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