オワハラとは

 安倍政権は、経済界に今年から就活の時期を遅らせるよう要請しています。経団連は、会社説明会を大学3年の12月から翌年の3月に、面接などの選考会を大学4年から8月にそれぞれ遅くするよう加盟企業に求めています。一方で、外資系やIT系など非加盟企業は例年同様の採用を続け、一部加盟企業も水面下で選考しています。就活の開始時期もかわらず、結果として就活は分散、長期化しています。
 就活活動中の学生の間で「オワハラ」という言葉が飛び交っています。企業が内定を出す際に、就活を終えるよう迫る、就活終われハラスメントの略語です。就活終了のかわりに内定を出す、ナビサイトの登録をキャンセルしろと言う、目の前で他者に断りの電話を入れろと求める、ことなどが実際に行われています。こうした行為は、学生の職業の選択の自由を侵害するとして、オワハラになります。しかし、就活仲間でよく出る話題、オワハラは今年のキ-ワ-ドです。

(2015年7月23日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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