カジダンとは、家事を積極的に行う夫のことを指します。
最近では、パパ飯士という言葉も聞かれます。お腹がすいた子どもや妻のために料理をするパパのことです。男性は外で仕事、女性は家事育児に専念、こんな形の性別役割分業が、日本社会を支えていた時期がありました。働く女性が増えた今、性別にとらわれず家事に取り組むカジダンは、ますます存在感を増してきます。
家事に積極的な男性が目立つ一方で、共働き子育て世帯全体でみると男性が家事に費やす時間は女性より圧倒的に短い状況にあります。社会生活基本調査によると、1日当たり12分と妻の3時間27分の6%にすぎず、ここ20年間その傾向は変わっていません。育児などを含めて妻は4時間53分、夫は39分と大きな開きがあります。カジダンやパパ飯士が増えることが少子化対策にも大切です。今は転換点かもしれません。
(2015年12月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
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