ケアマネージャーとは、介護保険を使ったサービスの利用計画を作る専門員のことです。介護家族と毎月面接し、被介護者の状況や家族の意見からプランの更新や見直しをします。2000年の介護保険導入で作られ、都道府県の試験などで資格が与えられます。厚生労働省によると、全国で約16万人が働いています。
毎日新聞などの調査によれば、55%のケアマネージャーが介護家族と接する中で「殺人や心中が起きてもおかしくないと感じたことがある」と答えています。「介護者が心身ともに疲労困憊して追い詰められていると感じたことある」とした人も93%に上っています。在宅介護者の困難な現状だけではなく、彼らと接するケアマネージャーの苦悩も相当に深刻なものであることがわかります。ケアマネージャーが彼らを支えたいと思っても、今は何もできないに等しい状態です。介護者を支える制度を国が早急に作らないといけません。
(2016年2月28日 毎日新聞)
(吉村 やすのり)
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