11月以降の感染拡大、第3波で、高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生が相次いでいます。重症化リスクの高い高齢者が集まっている介護現場への自治体のコロナ対策支援は、医療現場に比べて手薄になっています。
厚生労働省によれば、11月25日までの1週間の新規感染者のうち、60代以上は24.18%と、今夏の第2波の2倍の水準です。高齢者への感染拡大は深刻さを増しており、高齢者施設でのクラスターも急増しています。11月30日までの6日間に全国で確認されたのは、39件と1カ月前の4倍で、場所別で企業に次ぐ件数です。
(2020年12月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)