東京大学などの研究チームが、新型コロナウイルス患者の血液中の血小板の塊の数を測定することで重症化の予想ができる可能性があると研究成果を発表しています。
新型コロナの患者は、感染によって血管内部が傷つけられることで血栓ができやすくなり、肺や心臓などの血管が詰まって重症化を招くことがあります。入院患者の87%から、健康な人に比べて過剰な量の血小板の凝集塊が見つかっています。血液中の出現頻度は、重症患者や死亡した患者ほど高く、退院時には低下していました。
チームは、重症化予測につながる新たな血液検査法の実用化をめざしており、血栓症による死亡率を下げる的確な治療にもつながることが期待されています。
(2021年12月9日 NHKニュースウォッチ9)
(吉村 やすのり)