コロナ感染後の後遺症

新型コロナは、通常症状が重いと長引く半面、軽症者や若者では回復が早い傾向があります。一般の風邪と同じく1週間ほどでよくなる人が多いことが知られています。しかし、米疾病対策センター(CDC)によると、持病のない若者の約2割が、数週間後も元の健康状態に戻らず、せきや倦怠感が続くことがあり、比較的軽症でも症状が長引く可能性があるとしています。
新型コロナのPCR検査で陽性になった患者のうち、検査から2~3週間経っても完全に回復しない人は35%に上っています。高血圧や糖尿病などの持病のない若者でも、約2割が全快していませんでした。長引く症状は咳、倦怠感、息切れなどで、熱や悪寒はなくなっています。また、年齢が上がるにつれ、回復に時間がかかる傾向も見られています。2~3週間後も全快しなかったのは18~34歳で26%、35~49歳は32%、50歳以上は47%に上っています。感染前の健康状態も影響し、持病が無いか1つだけだと30%未満でしたが、3つ以上だと57%になっています。

(2020年8月2日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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