日本対がん協会の発表によれば、2020年に実施した胃、肺など5つのがんの集団検診で受診者数が、前年より3割減少したとしています。新型コロナウイルスの感染を恐れて先送りした影響とみられます。1千~2千人のがんが見つかっていない可能性があるとして受診を呼びかけています。
胃、肺、大腸、乳房、子宮頸部の集団検診の受診者は、2020年の1年間で394万人です。前年の567万人から173万人と30%も減っています。緊急事態宣言が出た昨年4~5月の受診者は、前年同月の1割程度まで落ち込んでいます。解除後に次第に回復したものの、通年では大幅減となっています。
(2021年3月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)