エン・ジャパンの調査によれば、転職を検討している人の54%が、新型コロナの感染拡大前後で、仕事のストレスが増えたと感じています。変わらないは37%で、減ったは9%です。背景には、仕事量や感染リスク、クレーム対応などがあるとみられます。販売・サービスや医療・福祉など、コロナ禍の影響を強く受けた職種ほど、ストレスを感じる人の割合も増える傾向にありました。
職種別で最もストレスが増えたのは、販売・サービスの61%です。医療・福祉やブライダルといった専門サービスが56%、営業が55%で続いています。一方、ゲーム制作などのクリエーティブ分野や、ITなどのエンジニアでストレスが増えたと答えたのは、それぞれ49%と47%でした。他方で、減ったとした人は20%と14%で、他業種と比べ割合が高率でした。通勤や人間関係から解放されたとの声が目立ち、テレワークを導入しやすい事情が影響しています。
(2021年6月11日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)