コロナ禍での医療費の引き上げ

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月から時限的に、医療機関や薬局での支払額が上がります。医療機関や薬局は、受け取る診療報酬が引き上げられます。通常の初診・再診で1回50円、入院で1回40円、訪問看護で1回50円それぞれ上がります。これに伴い、患者の窓口での支払いは、自己負担が3割の場合、12~30円増えます。今回の診療報酬の引き上げは9月までの特例措置です。
新型コロナウイルスの感染者が増えたため、医療機関や薬局は、防護具の装着などの感染防止策を取らなければならなくなったり、感染防止に関する職員向け研修を開いたりして、費用負担になっています。報酬が手厚くなることで、受診控えなどで患者が減り、経営が苦しくなっている医療機関の支援にもつながります。
昨年12月中旬からは、6歳未満の乳幼児を外来で診察する医療機関などの診療報酬が、医科で1,000円、歯科で550円、調剤で120円上がりました。自己負担は2割の場合、24~200円上がりますが、自治体の助成によって軽減されます。

(2021年1月14日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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