コロナ禍での輸送人員の減少

関東運輸局によれば、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響で、2月以降にバス・タクシーの事業を廃止した件数が、前年同期比25%増の66件に上ったとしています。人口減少などで長期的に利用減が続くなか、コロナの拡大が追い打ちをかけています。現在の状況が続けば廃止に一層拍車がかかることが懸念されます。
外出自粛などで、4~5月のバスやタクシーの利用が急減し、その後も在宅勤務の拡大などで回復ペースも鈍化しています。特に貸し切りバスは、インバウンドの訪日外国人の減少、修学旅行や遠足の中止・延期で稼働が極端に減っています。利用の減少が続くことで事業者の経営状況が悪化し、必要なバス・タクシーが消滅する事態になりかねない状況にあります。

(2020年10月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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