日本コンタクトレンズ協会の調査によれば、コンタクトレンズをトイレや洗面所の流しなどゴミ箱以外に捨てている人が、約3割いることが分かりました。コンタクトレンズの廃棄場所について、いつもゴミ箱に捨てているが71.5%と最多でしたが、時々ゴミ箱以外に捨てることがあるの7.9%といつもゴミ箱以外に捨てているの20.6%を合わせ、3割近い人がゴミ箱以外に捨てていました。ゴミ箱以外の廃棄場所については、自宅の洗面所や流しの33%、自宅のトイレの15%などでした。
コンタクトレンズの廃棄を巡っては、米アリゾナ州立大の研究グループが、2018年に使用者の2割が流しやトイレに使用済みのレンズを捨てており、米国内だけで年間最大33億枚が下水に流されているとする調査結果を発表しています。コンタクトレンズ由来のマイクロプラスチックが、海洋や土壌汚染を招いているとして、この研究グループは、コンタクトレンズメーカーに正しい廃棄方法の周知や、自然界で分解される製品の開発などを求めています。
(2019年9月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)