シェアオフィスとは、企業や個人事業主がスペースを共有して使うオフィスフロアのことをいいます。完全個室が大半のレンタルオフィスと異なり、間仕切りがなく席を自由に選べます。営業など外回りの仕事の合間に使ったり、職場外で働くテレワークに活用したりできます。インターネットの普及によって、場所を選ばずに仕事ができるようになり、通勤時間や交通費を削減できるシェアオフィスの需要が高まっています。シェアオフィスは都内を中心に近年急速に増えています。
比較的少ない負担で入居が可能なためです。そのため、普及し始めた当初は、資金に乏しい設立直後のスタートアップ企業の利用が中心でしたが、最近では大企業の利用が増えています。スタートアップ企業との接点を持つことで、新規事業の企画や立案につなげ、共用部を充実させ利用者同士の交流を促し、仕事のアイデアを生むコワーキングスペースと呼ぶタイプもあります。
(2019年1月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)