世界経済フォーラム(WEF)のジェンダーギャップのわが国の順位は、149カ国中110位で、114位だった前年より順位を上げていますが、主要7カ国(G7)では今年も最下位でした。経済、政治、教育、健康の4分野14項目で、男女平等の度合いを指数化し、順位を決めています。
経済分野の5項目すべてでスコアが改善しましたが、順位は114位から117位に後退しています。女性の社会進出や格差縮小が進む国々の変化に、追いつけていません。政治分野も、123位から125位へ後退しました。衆議院議員の女性比率は10.1%で、193カ国中160位です。教育分野では、女性の生涯賃金や経済的自立にも影響する高等教育の就学率が103位で、昨年から二つ後退しました。
(2018年12月19日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)