世界経済フォーラム(WEF)は、男女平等がどれだけ実現できているかを数値にしたジェンダー・ギャップ指数を発表しています。調査した156カ国のうち、日本は120位でした。過去最低を記録した前回2019年12月の121位から順位を1つ上げたものの、依然低い水準でした。政治参加などでの遅れが目立っています。
(2021年3月31日 日本経済新聞)
調査は、経済、教育、医療へのアクセス、政治参加という4つの分野についてそれぞれ分析しています。日本は教育格差が相対的に少ないことや男女の健康に大きな差が無いことから、教育、医療へのアクセスについては、90%以上平等が達成できています。ただ男女の所得格差、女性管理職や女性政治家の少なさが、経済、政治参加での点数を大きく下げています。
日本の順位は主要7カ国(G7)では最下位です。近い順位の国にはアフリカのガーナ(117位)、ギニア(118位)、アンゴラ(119位)などが名を連ねています。韓国は102位、中国は107位となっています。男女平等が達成できている国は、首位から順にアイスランド、フィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデンなどで、いずれも達成率は80%を超えています。
(2021年4月1日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)