ジカウィルスが神経細胞のもとになる細胞を攻撃して破壊することが確認されています。このことが、胎児の脳の成長に影響を与えて、小頭症になる可能性が考えられています。
ヒトのiPS細胞から胎児の脳ができる時に重要な役割を果たす神経前駆細胞を作製し、その細胞にジカウィルスを加えたところ、3日間で65~90%の細胞が感染したことを示しました。iPS細胞や分化した神経細胞では、感染は2割以下でした。感染した細胞は増えにくくなったり、死滅したことが確認されています。
(2016年3月6日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)
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