スタートアップに転職する40歳以上が増えています。リクルートエージェントの調査によれば、スタートアップへの転職者を年代別にみると、40歳以上は2015年度と比べて7.1倍に増えています。20~39歳の2.7倍より高い伸びを示しています。自身の専門分野を生かすだけでなく、新しい経験を通したリスキリングの場にもなっています。40代は、会社での立場の変化や子どもの成長などでライフプランを見つめ直す時期でもあります。
背景にあるのがスタートアップの賃金上昇です。日本経済新聞社の調査によれば、スタートアップの平均年収は前年度比で2%増の777万円です。有力企業が対象の調査でありますが、上場企業の671万1,000円を上回っています。
転職理由は様々です。40代になると、社内での役割が固まり学ぶ余地が狭くなります。スタートアップでの様々な学びは人生観を広げてくれます。スタートアップにおける40代の転職市場は広がっていますが、ハードルもあります。代えの利かないスキルを持っていることが前提となります。ITや法務などの実務を伴う専門知識や、業界への造詣、人脈など過去の成功体験を捨てるアンラーニングも大切です。

(2026年3月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





