今日の朝日新聞の天声人語にスピーチの仕方についての批評があった。確かに人を動かすスピーチは少なくなったと思える。また、内輪の会合では気が緩み、放言する。しかも高齢になると、冗長となる。
昔、先輩教授からこんなことを聞いたことがある。「人前で話す時は、講演であっても短いスピーチであっても必ず練習をしなさい。たとえ3分間のスピーチであっても100人の人が聞いているとすると300分を費やすことになる」と言われた。それ以来、特に人前で挨拶をするときには可能なかぎり原稿を用意することにした。そして話しはできるかぎり3分以内とし、taking home messageとして1文を用意するようにしている。お互い人前で話しをする時には、たとえひとときでも人の心を動かすようなスピーチをしたいものである。
(吉村 やすのり)