センター試験の実施

 113日から2日間にわたって大学入試センター試験が実施されます。志願者は、前年比1.2%増の582,669人と3年連続で増加です。うち既卒者である浪人生は4.9%増の103,948人と、4年ぶりに10万人を超えました。有力私大が合格者を減らし競争が激化したことや、景気回復で家計に余裕ができたことが影響していると考えられます。
 大学側の合格者抑制は、定員超過に対する文部科学省の目が厳しくなっているためです。私大の多くは入学辞退を見越して多めに合格させています。しかし、文部科学省は有力私大に学生が集中する状況を問題視し、定員超過時に私学助成金を交付しないとする要件を徐々に厳しくしています。卒業後の就職状況も改善しています。家計に多少余裕のある家庭が増え、将来への見通しが明るくなってきたことから、浪人してでも上の学校を目指したいという選択肢も増えています。

(2017年1月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

 

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