米オープンAIの生成人工知能であるチャットGPTを業務に活用するスキルが脚光を浴びています。的確な指示を出し、望んだ成果物を引き出す技術は、プロンプトエンジニアリングと呼ばれます。アイデア出しや情報収集だけでなく、プログラミングでも力を発揮します。
チャットGPTの業務利用には、情報漏洩などのリスクにも目配りする必要があります。インターネット上にある情報を整理したり、要約したりする機能は、従来の検索サービスの利便性を上回っています。目的に沿った指示を出すことで、会議資料の下調べなどの負担を軽くする効果が期待されています。
チャットGPTは、手順を示しながらコードを自動生成するため、プログラミングの知識が十分でなくても使い始めることができます。テレワーク・テクノロジーズの講座では、習得に2~3年かかっていた技術を数カ月で身に付けられると言い、IT人材不足に悩む地方企業などの関心を集めています。
ボストン・コンサルティング・グループは、生成AIが獲得可能な最大市場規模は、2027年には世界で2022年比約13倍の1,210億ドル(16兆円強)に達すると予測しています。
(2023年5月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)