テレビなどの視聴時間の都道府県ランキング

総務省の社会生活基本調査によれば、2021年の10歳以上の平日1日あたりテレビなどの視聴時間は平均119分で、前回2016年調査から7分減っています。食事や家事のついでのながら見は、テレビから徐々にスマホなどに取って代わられてきています。テレビなどの視聴時間は、最長だった2001年142分から20分以上減少しています。対照的に家族との団欒などの休養・くつろぎや、ゲーム、配信動画の視聴を含む趣味・娯楽の時間は延びています。
仕事をしている人に限ると視聴時間は77分で、比較できる1976年以降で最も短く、最長だった1976年の122分と比べると3分の2ほどになっています。一方で働いていない人では、202分で2011年と並んで過去最長でした。都道府県別にみると、北海道、青森、愛媛の順に長くなっています。
年代別にみると、年齢が上がるほど視聴時間は延びる傾向にあります。10代後半は26分と最も短く、30代後半で46分、50代後半で112分、70代後半で253分となっています。都道府県ごとに年代をみると、青森は10代後半が79分となるなど、若年層の視聴時間が比較的長くなっています。沖縄は50代後半が149分、北海道は70代後半が289分など中高年層の長さが目立っています。

(2023年2月28日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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