インフルエンザの感染が12月に入って急拡大しています。警報レベルの区域がある都道府県は25に広がり、学校では学級閉鎖が急増しています。新型コロナウイルス、マイコプラズマ肺炎と合わせトリプルデミックが懸念されています。
国立感染症研究所による定点調査によれば、インフルエンザの1医療機関あたりの全国平均の報告患者数は、11月中旬まで1人台でしたが、12月2~8日は9.03人、9~15日には19.06人と急増しています。警報レベルの区域は全国67カ所となり、25都道府県に広がっています。最多は大分県の37.22人で、福岡県の35.40人、鹿児島県の29.00人と続いています。
新型コロナの感染拡大で2020年冬から2シーズン流行が抑えられていたインフルエンザが、2023年末からのシーズンには患者数1,800万人以上に広がっています。今シーズンは、コロナ前と同様12月から流行が始まっています。
(2024年12月26日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)